地殻変動が起きているメディア環境を観察し、そこで流通するコンテンツを批評
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00:18:28
 テレビ好きだった子供の頃や、仕事でテレビを見まくっていた頃から見れば、本当にテレビを見なくなった。でも、たまに無性に見たくなる時がある。例えば、「今日も1日疲れたなあ」って感じの夜である。インターネットで検索して、自発的に何か気になるサイトや情報を求めることすら面倒な時、何でもいいから面白いものを見せてくれて、極めて受動的に楽しめる番組があればなあと思う。
 今、部屋のTVには『探偵ナイトスクープ』がついている。今から20年くらい前、僕は東京のテレビ局に勤務していて、「何やら関西ですごい人気の番組がある」ということでナイトスクープの同録テープを見た。なんか地味で、スピード感のない番組だなと思った(多分、編集のせいだと思う)。その後、東京でも放送されたが、視聴率的には少なくとも関西ほど成功はしなかったと記憶している。
 その『探偵ナイトスクープ』、今でも関西では人気番組で、しかも僕にとっては数少ない「放送が楽しみな番組」になっている。なんでだろう…考えてみれば、今日のバラエティ番組の嫌な部分が少ないのである。今見ても編集はユルいが、ボーっと見るには心地よい。変な作りこみ感がない。素人いじりがうまい中年タレントを探偵として揃えているところもいい。わけのわからない若手タレントの自分語りよりもはるかに面白い。そして、やや専門的だが、笑いや拍手もスタジオで起きているものを最大限生かしていて、ラフトラックを足したり、スタッフが無理に笑っていないところが、笑いを強要されていないようでいい。
 余談だが、数年前にゼミの研修と称して、ABCでナイトスクープの収録を見学させて頂いた。非常に驚いたのは、収録時間が短いことだった。長々とスタジオ収録をして、ほんの一部の面白いところだけを抽出して使う、今日のバラエティ番組の一般的な作りとは違っていた。「面白いとこだけ使って」じゃない分、収録時は緊張感があった。放送を見ていて感じるユルさとは裏腹に。
 テレビ番組の企画が頭打ちで進化を感じにくい今日、『探偵ナイトスクープ』みたいに独特な様式美を維持している番組は貴重だ。でも、この感じは狙って醸し出せるものでない。やはり過去20年間、テレビ番組のトレンドには左右されず、スタイルを継続し続けたことの蓄積だと思う。
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大場吾郎

Author:大場吾郎
大学教員であり、メディア研究者。専門は映像メディア産業論やコンテンツビジネス。元々は某キー局勤務。
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